ウェブエンジニアになりたい新卒がベンチャーに行くこととか色々考えたこと

人数関係なく、自分なりに軸をもっていろいろな規模のウェブ系の会社を受けてきた。大きいところといっても、何万人とかそんなものはもちろんなくて、もう比較的安定した大きなヒットサービスがすでにある感じのところ。そして、自分なりにベンチャー企業という選択肢について考えてみた。就活生はいろいろな人に会えて、いろいろなことを聞けるのはめったにないことなので、積極的に活用していきたい。

結論としては、新卒で人とのつながりも実力もたいしたことない自分みたいなひよっこが、フラッとベンチャー企業なんかいかないほうがいいと思った。ベンチャーは、確かに裁量も大きく、良いスピード感でどんどん働けるかもしれない。会社が成長していくことを経験できるとか言われる。大きい会社に比べれば相対的に一人ひとり影響力をもって働ける。会社を自分が大きくしてるんだという実感を持ちながら働けるかもしれない。力がつきそうだし、やりがいが感じられそう。

ぼくは、今までいろいろサービスをつくってきたし、既存のサービスに手を入れる感じではなくて、とにかくはやくから自分でいちからサービスをつくりたい。そんなことを思っていた。

ただそれがエンジニアとして成長できるとは限らない。自分のなかで、一番大切で忘れてはいけないこととして、エンジニアとして成長できる環境なのかということがある。環境が良い悪いは、人それぞれだとは思う。僕はまだまだひよっこなので、たくさんの尊敬できるエンジニアに囲まれて、たくさんの素晴らしいコードに囲まれて、たくさん吸収して勉強したほうが技術力がつくに決まってる。ベンチャーはエンジニアとして技術力をつけるというところだけで考えると、魅力的ではないと思う。

もしベンチャーですごいサービスをつくることに成功したとしたら、それはどんな風に評価されるのだろう。良いサービスができたとしても、それはエンジニアとして技術力があるということになるんだろうか?アイデアがよかっただけじゃないんだろうか?よくわからない。

新卒でできるだけいいところに行って、しっかり学んで、やりたいことが出てきたら,その時にやればいい。それでも遅くないと思う。ベンチャーで働いている方に聞いてみたりして、君みたいな人がベンチャーにくるのはもったいないと言ってくれた方がいた。『悩むのなら来ないほうがいい。目指すものに強烈に共感していて、どうしてもやりたくて仕方がないと思えば行けばいい。』とアドバイスされたことがあった。

もうひとつ、ファーストキャリアの大切さがあるとアドバイスされたこともあった。当たり前だけど、入社した企業のドメイン知識を学ぶことになる。ソシャゲならソシャゲ、CGMならCGM、広告なら広告について詳しくなる。エンジニアのなかでも、フロントエンドエンジニアならフロントエンド、モバイルならモバイルの仕事をたくさんすることになるし、それにしたがって実績も積まれていくし、今後のキャリアもある程度しぼられる。自分をどこに置くのか、どこかのドメインに絞ってそれに特化していかないといけない。

そんな感じで最終的にベンチャーの選択肢はなくなっていった。こういう感じで就活について考えたことが書かれている記事を読んだけれど、結果ベンチャーに行くと書いてある記事は、観測範囲では見たことがなかった。そういえば、友人が同じような状況で相談されたときに同じようなアドバイスをしたはずなのに、これは一体なんなんだろう。何か大切な気持ちを失ったのかもしれないし、気のせいだったのかもしれない。よくわからない。就活は、ひたすらたくさんの企業を見たり、自分の今後のことを考えたり、本当に良い機会だったと思う.ただ絶対にもう二度としたくない。会社の説明とか、話を聞けば聞くほど魅力的に感じるし、悩むかもしれないけど、冷静になるべきだし、人生は長い。

よんだもの

※これはあくまでも個人の考えです。何かの参考になればと思います。